「外壁塗装は定期的に行わなければならない、と言われているけれど、本当に必要なの?」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、「見た目が少し汚くなっているけれど、もう少し我慢できるから塗装時期を延ばせないかな」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

外壁塗装は家の外観を綺麗にすることはもちろんですが、建物を風雨から守るという役割をしているため、定期的な塗り替えが必要です。
この記事では、外壁塗装の必要性について解説します。

 

外壁塗装の必要性

 

外壁塗装の最大の目的は防水機能を付けること

外壁塗装、屋根塗装の最大の目的は、外壁や屋根の表面を塗膜で覆い、雨水の浸入を防ぐことです。

外壁塗装の塗料には樹脂が含まれますが、この樹脂は紫外線で劣化していきます。
劣化した状態の外壁は防水機能が切れている状態ですので、そのままにしておくと雨水が外壁に侵入して外壁材を劣化させてしまうおそれがあります。

さらに、外壁から家の内部にまで雨水が侵入すると、家の構造体を腐食させてしまう可能性があり、柱などの重要な構造体が腐食してしまった場合、大掛かりな補修工事が必要となり、補修費用も高額になってしまう可能性があります。

家を長く健康に保つためにも、外壁塗装の防水機能でしっかりと家を守る必要があるのです。

 

目立った劣化が見受けられなくても塗り替えは必要

見た目上とくに劣化している様子もなく、雨漏りもしていないのであれば外壁塗装をしなくても大丈夫なのでしょうか。

この疑問に対する答えは「NO」です。
劣化が目に見えてなくても、外壁塗装によるメンテナンスは定期的に行う必要があります。

屋根や外壁は常に紫外線や風雨にさらされる過酷な環境に置かれています。
目に見えていなくても劣化は起こっていますので、だいたい10年を目安に塗り替えリフォームを行うようにしましょう。

 

外観を綺麗にすることは防犯面でも大切

実は外壁塗装は防犯面でも重要です。
家の美観を保つと泥棒に狙われにくくなるからです。

泥棒や不審者は常にターゲットになりそうな家を探しています。
泥棒に狙われないためには家に「人の目が行き届いている」という印象を与える必要があります。

外壁や屋根が傷んでいたり、塗装が色褪せてしまっていたり、雑草がボーボーになっている家は「管理が行き届いていない家」、つまり、「家に対しての関心がない」という印象を与えます。
家に関心がないお宅は、防犯対策をしっかり行っていないと思われ、不審者のターゲットになりやすくなります。

泥棒や不審者に狙われない家にするためには外壁塗装をして家の美観を保つことです。
特に不審者は明るさを嫌う傾向がありますので、外壁の色を明るくすることで身を隠すのが難しいと感じさせ、侵入を諦めさせる効果があります。

また、スッキリとした外観は隠れる場所を少なくする効果があり、狙われにくくする効果が高まります。

防犯のためには外壁だけでなく、見通しの良いエクステリアにする、庭を手入れするなど、住まいの外観を綺麗にすることが大切です。

 

外壁塗装をしないとどうなるか

では、外壁塗装をしないでいるとどんなリスクがあるのでしょうか。

 

建物の耐用年数を低下させてしまう

建物の耐用年数を著しく低下させてしまう原因の1つは雨水の浸入です。

上でもご紹介しましたが、外壁の防水機能が切れて雨水が浸入すると、柱や梁など建物の重要な構造物を腐食させてしまう可能性があります。

そうなると、建物の耐用年数が大きく低下してしまいます。

もちろん、建物は雨水や湿気がなくても劣化はしていくものですが、通常の劣化スピードを大きく上回るスピードで劣化してしまうおそれがあります。

そうなると、地震や台風などの影響で住むことが危険なレベルまでダメージを受けてしまうかもしれません。

 

補修費用が大きくなる可能性がある

外壁塗装は予防として効果のあるリフォームです。
塗膜で外壁を保護することで雨漏りや紫外線から建物を守ります。

つまり、発生リスクのある不具合から住まいを守るための予防のために行います。

もし、雨水の浸入により傷みや不具合が出てしまった場合、多額の補修費用が掛かる可能性があります。
外壁材がダメージを受けた場合はサイディングボードなど外壁材の張り替えなど、大規模な補修が必要になりその分費用も高くなってしまいます。

確かに外壁塗装は安い工事ではありません。
しかし、不具合を補修することを考えれば余計な費用をかける必要がなくなるのです。

 

外壁塗装を長持ちさせるためのコツ

 

耐用年数の長い塗料を使う

外壁塗料にはいくつか種類があり、使われている材料によって耐用年数が変わります。
スタンダードなシリコン塗料は約8年程度～約12年程度の耐用年数ですが、無機塗料は耐用年数が約20年程度～約25年程度あります。

耐用年数の長い塗料は費用も高くなりますが、外壁塗装の回数を減らすことが可能です。

外壁塗装では外壁だけでなく、付帯部分のメンテナンスも行いますので、耐用年数の長い塗料が良いとは一概には言えませんが、長持ちする塗料を使って外壁を長期間守るという点で大きなメリットがあります。

 

定期的に業者に点検してもらう

屋根や外壁は常に過酷な環境に置かれているため、いつ大きな劣化が現れるか分かりません。
また、外壁や屋根は地上からは見えない場所も多くあるため、知らない間に劣化が進んでいるということもあります。

このようなことを防ぐ為には数年おきに外壁塗装業者に点検を依頼するのがおすすめです。

外壁や屋根だけでなく、コーキング、雨樋や破風、鼻隠しなどの付帯部分もチェックしてもらうことで、不具合が小さいうちに補修することができ、大きな修繕費用をかけることなく建物を維持することができます。

 

長く付き合える塗装業者に依頼することが大切

外壁塗装の必要性について解説しました。
外壁は専門知識を持ったプロによる定期的なメンテナンスが必要です。

スムーズにメンテナンスするには長く付き合える塗装業者に依頼することが大切です。
つまり、信頼のおける業者に早く出会うことで、外壁を定期的にメンテナンスすることができ、住宅を長く健康に保つことができるのです。

気になる業者があったら、まずは問い合わせてみて、数社相見積もりを取ってみましょう。