初めての外壁塗装の際にはまず業者選びから始まります。
業者選びの際には悪徳業者を選ばないために押さえておきたいポイントがいくつかあります。
この記事では外壁塗装で優良業者に依頼するためのチェックポイントをご紹介します。
外壁塗装に悪徳業者が存在する理由
外壁塗装業者には残念ながら悪徳業者が存在します。
外壁塗装業者の選び方のポイントをご紹介する前にまずは悪徳業者が存在する理由をご紹介します。
外壁工事には定価が存在しないため
外壁塗装には定価というものが存在しません。
塗装費用は建物の大きさ、塗料の種類、人件費、足場の設置費用、補修内容、諸経費などで構成されます。
ご依頼するお宅により建物の大きさも違えば選ぶ塗料の種類も違いますので、費用の相場が分かりにくいのです。
悪徳業者は相場が分かりにくいことを狙って不当に高い料金で工事を受注しようとしますので要注意です。
工事の品質を判断しにくいため
外壁塗装工事は工事直後には、不具合が発見されないことが多く塗装からおよそ1~3年後に施工不良という形になって現れます。
施工不良は塗料の乾燥不足や塗料をメーカーの表示以上に希釈したり、下地材と上塗り材の相性が悪いなどが原因で起こります。
悪徳業者は工期を短くするために十分な乾燥をせずに塗装を重ねたり、塗料を必要以上に希釈したり、本来3回塗り工程のところを2回塗りで済ませたりして費用を浮かせます。
その結果後になって施工不良となって現れてしまうのです。
施工不良が発覚して連絡しても保証の対象外になっていたり、業者と連絡がつかない、といったトラブルの可能性があります。
工事の品質をすぐに判断できないことを利用した悪質な手口ですので気を付けましょう。
飛び込み営業をしやすい
悪質業者のよくある手口が訪問販売です。
「たまたま近くの営業に来ていて、お宅の前を通りかかったら外壁が大変なことになっていた」
「今すぐ補修しないと大変なことになる」
などと謳って訪問販売をしてきます。
訪問販売が来たときはその場では契約せず、ほかの業者に現地調査をしてもらって塗装を検討しましょう。
悪徳業者は「今なら安くできる」「キャンペーン中」などと契約を急がせようとします。
その場で契約してしまうと悪徳業者の思うツボとなってしまいますので、一度お帰りいただくことが大切です。
外壁塗装業者の選び方の5つのポイント
2~3社から相見積もりを取る
外壁塗装やリフォームを依頼する場合はまずは業者を2~3社に絞り込み、現地調査と見積もりを依頼します。
いきなり1社に決めてしまうと、悪徳業者の場合は相場よりも高い金額で見積もりを出されてしまいます。
ほかの業者と相見積もりをしていることが分かれば不当に高い見積もりを出すことはできません。
相見積もりを取っているというと、業者に対して気まずいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、外壁塗装業者は相見積もりを前提にしていますので、結果的に断ることになってもまったく問題ありません。
見積もりの際には相見積もりを取っていることを伝えておきましょう。
相見積もりを取ることで大体の相場を把握できますし、各社を比較検討しやすくなります。
ホームページの施工実績をチェックする
業者を探す際にはまず、ホームページの施工実績をチェックしましょう。
施工実績の多い会社はそれだけの経験を持っていることの現れでもあります。
また、施工実績を見ると、実際の工事の仕上がりをイメージしやすいため、見ておくと安心です。
営業担当者との相性も見ておく
あまり関係ないように思われるかもしれませんが、見積もりの際に営業担当者との相性も見ておきましょう。
外壁塗装の工事中に何らかのトラブルが起こった場合、対応してくれるのは営業担当者です。
また、工事に関することで都合や要望は営業担当者に伝えることになります。
担当者の話が分かりにくかったり、こちらの話が伝わりにくいと感じた場合はトラブルを避けるためにも契約を見送った方が無難です。
営業担当者の対応も大きなチェックポイントとなります。
質問に対する回答があやふやな営業マンや、契約を急がせようとする営業マンが在籍している塗装業者とは契約しない方が良いでしょう。
保証内容を確認する
外壁塗装業者を比較する際には保証内容の確認も忘れずに行っておきましょう。
外壁塗装から1~3年程度で塗装の剥がれ等の不具合が起こった場合、施工不良が疑われます。
優良業者でも条件が重なると施工不良に繋がってしまうことがあります。
そのため、業者は保証を設けて不具合に対応できるようにしています。
契約前に保証期間、保証の範囲、保証の条件などを確認しておきましょう。
悪徳業者は保証期間を極端に短く設定していることもありますので注意が必要です。
資格・許可も見ておくと安心
さらに、塗装業者の許可や資格も確認しておくと良いでしょう。
外壁塗装の作業員には「塗装技能士」という国家資格があります。
塗装技能士には1級、2級3級があり、1級を取得するには実務経験7年以上必要です。
つまり、1級塗装技能士を取得している作業員が在籍している塗装業者は、経験豊富な作業員が施工していることの証明となり、資格保有者が多数在籍している塗装業者は会社が作業員のレベルアップに積極的であるともいえます。
塗装会社の中には建設業の許可を取得している企業もあります。
建設業許可は請負金額500万円以上の工事を取り扱う業者に必要なもので、自治体の審査などが必要です。
ある程度の規模の企業は建設業許可を取得していることも多くありますが、外壁塗装では500万円以上の工事になることはあまりありませんので、参考程度にとどめておけば良いでしょう。
気になる業者はホームページをチェックしてみる
外壁塗装の悪徳業者が多い理由や外壁塗装業者の選び方のコツをご紹介しました。
外壁塗装業者を選ぶ際は、気になる業者のホームページをチェックしてみましょう。
会社概要や施工実績などを確認し、電話やメールフォームから問い合わせてみましょう。
ちょっとした疑問でも良いので質問してみると、その回答の内容や対応も業者選びの1つの材料となります。
気になる業者を見つけたらまずはホームページから問い合わせてみることをおすすめします。